お盆中の営業につきまして

  • 2013.08.09 Friday
  • 13:49
 ようやく梅雨があけ、仙台にも陽射しが戻ってきました。開店作業をするにも汗まみれです。やっぱり夏はこうでなくちゃなぁとしみじみ。道すがら、草葉がわれがちに身を乗りだしていて小気味よかったり。

 そして、、もうお盆の時期でした。いつもうっかり後手ごてのお知らせです。
例年どおり通常営業します。したがって、期間中は火曜日8/13、20に定休を頂きます。ほかは、営業時間が10:00-20:00。土日は-19:00です。
 よかったら遊びにいらして下さいねー。お待ちしてまーす。

 さて、この月曜日に、3回めの記事を河北新報さんの夕刊(「まちかどエッセー」)に掲載して頂きました。お目汚しになりますが、こちらにも再掲しておきます。初出とは若干異同があります。
 次回は、8/19(月)に掲載予定です。
 過去の記事はこちらからご覧頂けます(第1回「窓」、第2回「クモ」)。

* タイトル *


* 本文 *
 ふいにだいだい色がよぎり、たちまち目いっぱいに膨らんだ。いきおい自転車を降り、前かがみになる。気のせいかほんのり香り、つゆが人さし指に絡みつく。かわいい花だった。
 間近に寄って、はじめて我に返る。促されるがまま、時が過ぎていた。まるで催眠だ。かけられた人は夢を強いられる。人が花に美を夢みるのではない。かえって、花の方こそが、人の器官を介して夢を見る。色や匂いは、夢の痕跡に違いない。
 神経生理学の知見によれば、感覚が意識までのぼるのに、実際の刺激から0.5秒は遅れるという。意識下で反応が進むらしい。ふだん気にかけないでいられるのは、人知れず脳が補正しているからだ。いわば、0.5秒のあいだ、人は神経を明け渡し、世界の見る夢に身を浸す。意識のはたらきは、世界が目を覚ます合間に限られる。しかも、自発的な行為すら例外ではない。たとえ、意志が芽生えるにせよ、それも脳が先駆けて仕向けた結果にほかならない。人の自由は、世界の夢にかかっている。
 ものが夢みるまま、それをかたちに留める作家がいる。仙台在住の青野文昭さんだ。素材はさまざま。日用品や看板、はては自動車にまで及ぶ。そのかけらを拾ってきては、夢を聞き出す。ただし、身勝手な解釈は許されない。あくまで、かけらをして語らしめる。見落としかねない痕跡に耳をそばだて、その向かう先へ手をさしのべる。現状だけを頼りに、欠けた部分を夢みるのだ。
 形跡を留めるもとの規格は言うに及ばず、経年の汚れや歪みまで一緒くたに動員される。模様や染みが拙い絵筆に置き換えられ反復し、ちぐはぐにも拘らず、同じ角だからといくつもかけらが圧縮される。例えば、トラックの失われたボディを何棹もの箪笥が担う。 これを律儀にもひしゃげた屋根さえ踏襲し、箪笥にまで歪みが彫りこまれる。
 荒唐無稽というほかない。しかし、それこそが夢の本領だ。思いもよらない展開に自由が兆す。
 なお、弊店「書本&cafe magellan(マゼラン)」で、青野さんの小品展を開催中。また10日からは「あいちトリエンナーレ 2013」にも出展する。宮城県からは他にも志賀理江子さんとリアス・アーク美術館が参加予定だ。

※ 参照:展評「もののみる夢」(青野文昭展「転生 −それぞれの地表・流出・移植− 」2012.12.4-9、於SARP

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