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    第二回 小岩勉 写真展 第2期 続

    • 2012.08.04 Saturday
    • 12:47
     本題まえにお知らせがふたつ。

     まずはお盆期間中の営業につきまして。
     例によって通常どおりです。予報によれば暑さも一段落するそうですし、ぜひ遊びにいらして下さいね!お待ちしておりますー。
     営業時間は、平日が10:00〜20:00。土日のみ10:00〜19:00です。定休は火曜日、お間違いなく!

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     『仙台っこ』盛夏号(第105号)今野印刷、2012.8、¥300(税込)

     仙台の今野印刷さんが発行するタウン誌『仙台っこ』で弊店を紹介して頂きました。
     記者さんには何度も足を運んで頂きました。感謝!ありがとうございました。
     市内各書店で販売しています。よかったらお手に取って下さいねー。

     閑話休題。

     先月から始まりました、小岩さんの写真展。前期に引き続き、昨年『世界』の扉を飾ったオリジナルプリントです。予定では10月まで展示しています。よかったらぜひご覧下さいね!
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     水平に6点、離れてもう1点。見所は中央4点めです。これを境に世界が一変します。
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     sendai 2011
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     matsushima 2009
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     iwate 2011
     まず冒頭3点では、まなざす角度を次第に降下させ、世界のテクスチャが走査されます。張り巡らされる電線、繁茂する小枝、そして耕された大地。まなざしの向きに拘らず、世界はどこまでも波打つ起伏で満たされています。起伏の伸長に応じて、まなざしもまた無方向に拡散せずにいられません。世界とまなざしを隔てる何ものもここには認められません。つまり、未だまなざしは世界を対象化しうるだけの距離を獲得しておらず、いわば、世界じしんがおのれに安らい、まなざしと未分化なまま微睡んでいるのです(このテーマは写真集『野守の鏡』をはじめ90年代から一貫しています)。
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     iwate 2011
     ところが、くだんの4点めにさしかかり再び空を仰ぐや、世界はその身をみずから揺り起こし、まなざしを僅かに引き離します。ふいに日傘が突出し、中空に支点を仮設、世界はこれを梃子に人々の頭部を吊り支え、一挙におのれを仕切り直すのです。この際まなざしは、日傘、つまり世界のリミットへ同一化することでかろうじて世界から身を引き剥がしうるでしょう。こうして世界はまとまりを確保し、まなざしにひとつの方向=意味がもたらされるのです(2004年以降、ランドマークを写し込むなど「STAND」シリーズで顕著に伺える傾向です)。
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     wate 2011
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     sendai 2011
     仮設の支点に身を据え、そこから世界の再構造化に立ち会うこと。これは5点めでも確認できます。群生するつぼみ、その頂のひとつにフォーカスが当てられ、足下に萌える残余のつぼみを悉く吊り支えるのです。
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     iwate 2011
     最後の写真は一点透視が強烈です。消失点が負の支点となり、一切がそこへ消え入るよう統べられます。葬列はもちろん、草木すら、すなわち無方向へ拡張するはずのテクスチャさえもが一点めがけて収斂させられているのです。死によって去勢されたまなざし、その見事な一例といいうるかもしれません。
     ただそうすると、モチーフである葬列そのものを見落とすはめに陥りかねません。葬列が刻むリズムを遠近法から合理的に割り出せるわけがありません。それどころか、参列者が遠慮がちに距離を取りあうこの微妙な間隔は、実際に彼らの背中を追う過程をへて初めて知りうる質です。間隔は、参列者どうしを寄る辺なく隔てるいっぽう、同時にリズムを生み出して互いを結びつけます。独自の次元を紡ぎだすのです。
     ところで、彼らと歩調を合わせるや、にわかに葬列までの空白と参列者どうしの間隔が見分けがたくなってきます。あるいは、分別する基準が急速に曖昧になるのです。観者(撮影者)もまた巻き込まれずには済まされません。いつしかともに葬列のリズムを刻み出しています。すると、背後に植わる木立もじつは葬列のリズムを緩くなぞっていたことに今さらながら思い至るのです。世界中に反響するリズム。これを辿るはて気づけばみずからリズムの一翼を担ってしまうこと。まなざしが生起するのはここをおいて他にありません。

     死を性急に象徴化する一歩手前で、そっと歩み寄ってリズムを新たに生み出すこと。優れて誠実な鎮魂のあり方です。そして、しばしば安易に死と結びつけられがちな写真というメディア、あるいはそのディクールへの痛烈な批判にもなりえているように思われます。

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