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    おとなりさん

    • 2016.03.25 Friday
    • 22:39
     ずいぶん間が空いてしまいました、ブログを更新するの。まぁ、毎度のことですが、いざ筆をとるとなると、なんだかバツが悪くて、もじもじしてしまいます。。
     他方、リアル店舗の方は、お陰さまでいつもどおり、のんびり営業しております。近ごろ越していらしたという方が、散策がてらお立ち寄り下さったり、逆によく利用して下っていたお客さまが転勤なさると伺ったり。もう春なんだなぁなんて。

     ところで、ここ一年、空地のままだったお隣に、いよいよ何か建つようです。伺えば、木造2階建て。フロアごとに各1件ずつテナントを募られるとか。以前はモルタルの古いビルに、お弁当屋さんともなか屋さんでした。さて今度は?何屋さんが入居なさるのかしら。そわそわ。
     ちなみに、もなか屋さんはわりとお近くに移転されて、変わらず営業なさっています。時おり場所を訊かれるので、こちらでもお知らせしておきますね。
     くじらもなか本舗(仙台市青葉区木町通1-2-18、022-261-4490)

     というわけで(?)、当分、お隣の工事は続くようですが、弊店はもちろん連日開店しております(ただし火曜は定休日。ご注意を!)。ご来店お俟ちしてます〜。

     話は変わり、昨年来読み継いで参りました、くらもちふさこさんのまんが。それがようやく既刊分すべてを読み終えられました(とはいえ十数冊ほどですが)。残すところ目下連載中の『花に染む』のみ。

     『天然コケッコー』第7巻、くらもちふさこ、集英社文庫、2003、90頁。
      この話数では、28頁ほぼ全ての見開きが、右頁に対称するカップルのアップ、左に風景を擁する彼らのロングを配して、リズミカルにコマを進めます。イマジナリーラインの目紛しい変遷(ずっとすれ違いが重なっていた挙げ句、この直後に距離をおくことになる二人です。だから、当シーンでは、お互い以上に自分に対してすら探りを入れるような超絶微妙な目線の演技がくり広げられる)をフレームでコントロールしきる右頁の巧みさもさることながら、その二人だけの世界へ機械的に休符をさし挟む、左のショットの効果たるや。つくづく溜め息を洩らさずにはいられません。。


     それにつけても、構成の緻密さと密度がとにかく凄い。。80年代半ばから、とりわけ、90年代以降の作品は、読んでる間ずっとあっけにとられっぱなし。そして、現在進行形の『花に染む』とその序章たる『駅から5分』からなるシリーズは、その匠の技を発展的に集大成する趣を呈しつつあります。
     『駅から』は、ある街の住人たちが織りなすオムニバスです。互いに無自覚のまま、知らずしらず関係しては波紋を残しあう絶妙な間合いが描かれます。一方『花に』は、主人公ひとりの半生です。過去のしがらみを絶ち、一からやり直すべく当該の街へ越してくる前後が語られます。
     つまり、前者が街を精査して空間(他者との関わりからなるネットワーク)に厚みをもたらすとしたら、後者は人を掘り、時間の暗い深みに迫ります。そして、白眉は両者の絡み合い。読み進めるごと、以前のエピソードやシーンが逆照射され、意味が膨らんだり塗り替えられたり、あたかも切り子細工のようにきらきら様相を一変させます。街の広がり(他者とのかかわり)が内面をほぐして多孔化し、内面の数々が街の広がり(他者とのかかわり)を多彩にいろどります。例えば、少女が木の上に風船を引っ掛けて、それを行きずりの主人公が無造作にとってやるシーン。これが、視点やエピソードを代え、つど異なる価値を帯びて変奏される。
     これほど複雑に組み上げておきながら、一向に破綻がなく、しかも、にも拘らず予定調和へすら至りません。くらもちさんらしいといえばそのとおりなのだけれど(いや、そうでもないか。ややぎこちなさがあとを引くのもあります。『おばけたんご』とか『月のパルス』とか。それはそれで魅力なんだけど)、大伽藍の威容ばかりか、そこを吹き抜ける風通しのよさをも両立させる手腕。これはちょっとした事件だと思います。

     『同上』第9巻、236頁。
      最終回直前であるこの話数は、人間関係からいったん身を剥がし、村を巡回するねこの一日を追って終始します。その道ゆく先々には、これまでのエピソードの顛末や気配が濃厚に立ちこめています。だけど、ねこ目線ゆえどこか他人事、いいヌケ具合です。しかも彼があちこちでごろごろ油を売るたび、村の穏やかな自然とゆっくりした時間がじわりじわり露呈します。個性豊かな人間模様の数々は、村というおおきな叙事詩の一篇として再編され、村そのものの奥深い滋味となり、全篇へ向けて染み広がるまでに及びます。


     じつは、本日3/25(金)は『花に染む』最新刊の発売日なのでした。第7巻です。

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