志賀理江子『ブラインドデート 展覧会』取り扱い開始!!

  • 2018.05.09 Wednesday
  • 14:21

 『河北新報』の夕刊で、弊店の小品展を紹介して頂きました。きのう5/8(火)付です。記者さん、門眞さん、ありがとうございましたー。

 

 画像は門眞さんよりご提供頂きました。重ねて多謝!

 

 先日、市内にあるカフェショップへ、展覧会を拝見しに伺いました。ガラス作家である後藤洋平さんと、おもに鏡を使ってインスタレーションを手がける平尾菜美さんによる二人展です。

 じつは、いま弊店でドローイングを展示して下さっている門眞妙さんが企画に携わっています。

 

 入室するとすぐ、中央に据えられたお二人の共作が出迎えてくれます。下手には後藤さんのガラス、上手には鏡や生地を用いた、平尾さんのインストラクション・アートめいた作品が配されていました。

 部屋が北向きのうえ窓が三方に大きく開け、おまけに当日は薄曇りのお昼だったものだから、安定した光が柔らかに降り注ぎ、作品たちが環境にしっとり馴染んで見えました。とても品よい感じ。

 

 今回、鏡を組み込む作品は、平尾さんのみならず後藤さんも出品なさっていました。両者の扱い方を見比べると、傾向というか資質の違いが顕著に窺えておもしろかったです。

 

 かたや後藤さんは、ガラス板に小石をふたつ載せ、適度に間をあけたうえで下方に鏡を敷きます。他方、平尾さんは鏡の表面に「see eye」などミニマルな単語をあしらいます。

 前者は小石の裏を照らし、作品じしんが再帰的に内へ折り返す構造をもち、後者は観者の顔を映しだし、リフレクション(反射/反省)のダブルミーニングを外へ突きつけます。

 あるいは、前者が観者を惹きつけ没入を促すのに対し、後者は見られることよりも見返すこと、観者への働きかけが賭金になっています。

 

 ところが、いざ共作に目を向けると、後藤節が色濃いのに対して平野さんは鳴りを潜めてしまっているかに見受けられました。

 当の作品はというと、まず後藤さんがガラスコップを制作し、その表面に平尾さんの采配に従って漢字が施されたのだそう。「水」や「腕」など、「飲む」所作にまつわる漢字が、向きも大きさも様々に鏤められています。

 一字ごとてんでに散る漢字は、「飲む」というテーマを漠然と発散するばかりで、こちらに働きかけてくる気配がないのです。かえって、コップがもつ「飲む」ためのフォルムに追従しているようにしか見えませんでした。支持体の強さに屈しているというか。畢竟装飾以上には見えてこないとうか。

 ほかの鏡や生地の作品であれば、コップほどには支持体のフォルムが主張しないせいか、記された単語の観念が即物的な支持体から適度に自立して見えます。

 あるいは、彼女がインスピレーションを受けたという新国誠一だったなら、漢字の選択と布置のどこかにきっとアイロニーを忍ばせると思います。意味の多重化によって観念を強化し、支持体と拮抗させるわけです(ただ、平尾さんの持ち味は、どうやらニュートラルなことばを観者へじわじわ染み込ませる作用のようなので、アイロニーとは相性がよくないかもしれませんが)。

 

 個人的には、鏡をアクセサリーに仕立てるシリーズが俄然興味深かったです。アクセサリーってそもそも相手から見られるためのものなのに、逆に相手を映すばかりかよりによって見返すなんて!

 それに、そのフォルムが作家の輪郭のネガを象っているというアイデアもすばらしい。例えば、軽く握ってできる掌の虚の空間を縁取って鏡が成形されています。ヴォイドが視線を吸い込んでは、かつ弾き返す。かっこいい。

 

 この二人展はもう今週いっぱいまでです。未見の方はお急ぎを!

 あわせて同会場では、後藤、平尾両氏の作品集を出版なさっているアートブックレーベルDOOKSのポップアップショップも開かれています。仙台ではまとめて手にとれる機会はそうないはずです。あわせてぜひ!

 

 「檸檬水」

  後藤洋平平尾菜美

  2018.4.22.sun – 5.13.sun

  金・土・日・月のみ営業

  12:00 - 18:30

  design labo necco sendai

  仙台市青葉区一番町1-15-38 小林ビル3F

 

 閑話休題。。

 

 それから、先日ついに写真家志賀理江子さんの最新刊を入荷いたしました。昨夏、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)で開かれた個展「ブラインドデート」カタログです。

 作品はもとより、論考やトークイベントの記録など見どころも読み応えも十二分です。いがらしみきおさん(まんが家)や飴屋法水さん(美術家)、竹内万里子さん(批評家)、それに土田朋水さん(『ビッグイシュー日本版』編集部)らと濃厚な意見が交わされています。

 サンプルもございますので、ぜひともじっくりご覧頂けたらと思います。

 なお、単体では4,299(税込)ですが、昨年上梓された姉妹編たる写真集『Blind Date8,640(税込))とセットでお買い上げ頂くと、ともに消費税分をサービス致します!

 つまり、『ブラインドデート 展覧会』3,980 Blind Date8,000)で、、11,980!となります!!この機会をお見逃しなく〜。

 

 

 

 三分冊がバンドで留められています。志賀さんらしく無造作な風情がまたまたよいのです。

 

 

 写真のみを収めた『インサイドアウト』には、会場やそのバックヤードが志賀さんご自身の手で写しとられ、展覧会全体が再構成されています。独立した写真集の体裁です。

 かたや『リレートーク&ワークショップ』には会期中に開かれたトークとワークショップの記録が、他方『テキスト』では志賀さんご本人の文章と担当キュレーター国枝かつらさんの論考を読むことができます。

 

 それはそうと、先日山田尚子監督の最新作「リズと青い鳥」を見てきました。というか、もう4回も見てしまいました。

 すごすぎます。。

 

 

 予想をはるかに上回り、いまだに圧倒され続けています。寝ても覚めても、カットのひとつひとつを反芻してばかり。

 これはどうにかしてことばにまとめ、仮にでもよいから何らかの区切りを付けておかないと収まりがつかない、というか生活するうえでまずいような。。

 時間ないのにぃ。。

 

「本当に思い出せなくなる前に」続

  • 2018.04.30 Monday
  • 16:54

 おかげさまで遠地からのお客さまも含め、たくさんの方々にご覧頂いております〜。ありがとうございます。

 ゴールデンウィーク期間中も営業しておりますので、未見の方もぜひお立ち寄り頂けたらと思います。ただし火曜は定休です。くれぐれもご注意下さいませ。

 

 さて、清野さんの展示もついに9割方(?)ととのったご様子なので、先告どおりあらためてご紹介いたします(前回の記事はこちら)。

 いつもなら状況なりロケーションを活かして、直接ご本人がパフォーマンスなさることが多いのですが、今回はインスタレーションです。

 昨秋くだんの展覧会で実施なさった3つのパフォーマンスを踏まえ、「本」をいくつかお作りになって下さいました。

 

 ステイトメントの直下に一冊視認できるほか、この画像にはおなじ体裁の「本」が2冊写り込んでいます。。

 

 当のパフォーマンスが生まれるまでの経緯が日記ふうに認められてたり、古ぼけたフィルムが収納されてたり。どうやら必ずしも正確なドキュメントが目論まれているわけではなさそうです。というのも、内容が誤解も含め、想像をかき立てるよう工夫され、それどころか店内の古本に紛れるようにインストール(設置/排架)されています。かくれんぼみたい。さながら、テキストなり画像たちみずから、清野さんに代わってパフォーマンスしてるかのよう。

 

 

 元々、身近にある瑣末で見過ごしかねないものごとへそっと耳を傾けるようなワークが、清野さんじしんに多く、今回の「本」とその中味たちも彼女の姿勢そのままにひっそり佇んでいます。

 

 

 フィルムはテーブル下にある映写機で投影できます。フィルムはこの映写機と一緒にドイツで購ったんだそう。ともに中古品だとのこと。どこの誰がどんな目的で撮ったのか今となっては杳として知れません。。

 

 展覧会の会期は5月いっぱいです。

 会場では、本展のきっかけになった冊子も販売しております。

 どうぞお手にとってご覧下さいませ〜。

 

 『あなたと海のあいま、通り過ぎてゆくすべて』2018、¥972

  目次

   p3 展覧会のためのテキスト(門眞妙)

   p9 はじめに

   p13 あなたと海のあいまを見に行った日(金川晋吾)

   p19 三つのよそよそしい風景(佐々木友輔)

   p27 The catcher in the margin(関本欣哉)

   p29 遠藤くんと門馬さんのあいま、通り過ぎてゆく清野さん—写真にとっての速度、絵画におけるレイヤーの意味、問いにも充たない問いかけに呼応するパフォーマンス—(高熊洋平)

   p43 極私的回想—「あなたと海のあいま、通り過ぎてゆくすべて」に寄せて—(岩澤克輔)

   p59 すべての地域アート、震災アートに弓を引く(遠藤祐輔)

   p67 パフォーマンスについて(清野仁美)

   p75 会場マップと作品リスト

   p86 プロフィール

   p89 さいごに(門眞妙)

 

 ご参考までに、、拙文からお三方に触れた部分を抜粋しておきます。

 

 [門眞作品について]会田誠の《あぜ道》(1991)と比べると一目瞭然だ。この作品では近景に少女の後頭部を置き、まるでその髪の分け目を延長するかのようにあぜ道が頭部の向こうへ継続して描かれている。頭部が後景を隠すことなく、むしろ奥へ向かう中景の連続性が強調されているのだ。しかもこれは透視図法による空間の連続性にかけて、絵画史上の意味のアイロニカルな非/連続性が仕組まれている。よく指摘されるように東山魁夷の《道》(1950)を踏まえているのだ。つまり空間を通して絵画の中へ誘う同じ手管が、歴史への導入にもなりえている。会田にはストレートでなくとも時空間への信頼が認められる。他方門眞にはそれが端的にない。この点はのちに改めて論じる。…(本文p31)

 

 [遠藤作品について]少年らの写真も同じことだ。彼らの足が速いというのではない。かりに動作がいくら遅かろうと、あの布置を見切ることなど誰にも叶わないだろう。そればかりか、そもそも否応なく見過ごしてしまうと指摘したいのだ。風景の一つひとつが、あまりにありふれており「目に」どころか気にも留めないだろう。それに、細部どうしがあのような布置を描きうるのは、フレームの四辺があってこそなのだ。文字どおり「目にも留まらぬ」速さだ。目に留められない布置を、まさにカメラが目にも馴染む程度まで減速してくれているのだ。

 ありふれて当たり前に見えているこの現実には、そのすぐ傍らにもうひとつ別の現実性が走っていると考えられる。カメラはこの可能世界に速度を合わせて併走し、人の目にも見えるよう相対速度を相殺してくれるのだ。…(本文p34)

 

 [清野作品について]展覧会場には、吹き込まれた自作テキストが流されてはループしていた。どうやらある植物の前途を巡り、作家じしんが大きな集団と渡りあい、その末に敗北した、その実際の顛末が思い返されているらしい。

 文面はかなり一般化されており、具体的な像を結ぶのは困難だ。それが会場の上方から、朴訥かつたどたどしい声によって、静かに降り注いでいた。聞き耳を立ててようやく察知しうるささめきだ。

 それだけに、声高に訴えて植物の代理を請け合っているようには聞こえない。さりとて、損なわれた過去への感傷が詠われているわけでもない。むしろ、淡々としているあまり眼前の観者などお構いなしに、遥か神とでも交信しているかのようですらあった。…(本文p37-38)

 

 

3人展「本当に思い出せなくなる前に」開始!

  • 2018.04.21 Saturday
  • 15:42

 予告どおり、昨日4/20(金)から始まりましたー。

 仙台ゆかりの作家さんたち、遠藤祐輔さんと清野仁美さん、そして門眞妙さんによる展覧会です。

 

 遠藤さんの写真と門眞さんのドローイングが入り乱れてあしらわれてます。

 

 天窓のくぼみにまで!でも、ここの光がいっとう明るくて柔らかできれいに見えるかも。

 

 ものすごく薄いのでつい見過ごしてしまいそう。だけどじわじわ見えてくるのがなかなかよい感じ。

 

 外から見ると透けてきれい。ビビッドな色だけに余計に!

 

 さざ波と耳や衣服が風にそよぐアニメーション。門眞さん的には絵画の延長らしい。。

 

 「本当に思い出せなくなる前に」

  会期:2018.4.20-5.31(火曜定休)

  時間:10:00-20:00(土日のみ-19:00)

  会場:書本&cafe magellan(マゼラン)/仙台市青葉区春日町7-34

 

 昨秋にも、彼らは塩竈市杉村惇美術館展覧会を開きましたが、今回はその記録集の出版にあわせて企画されました。ほとんど全て新作です。塩竈でご覧になった方もきっとあらためて愉しんで頂けると思います。

 

 右が記録集『あなたと海のあいま、通り過ぎてゆくすべて』(2018)。左がドキュメンタリーまんが『あなたと海のあいま、通り過ぎてゆくすべてができるまで』(2018)。

 

 記録集には、彼らじしんを含め、地元にご縁のある方々が文章をお寄せになっています。くだんの館の館長である岩澤克輔さんやGallery TURNAROUND 店主の関本欣哉さん、それに仙台でも個展をなさったことのある写真家金川晋吾さんなど。

 あるいは、佐々木友輔さんは、当地と直接には関わりがないものの、作家お三方と学生時分からお付きあいなさっている映像作家さんです。映画「土瀝青 asphalt」や「真景カサネガフチ」などの作品でご存知の方も多いかもしれません。なお、末席には不肖ながら高熊も寄稿させて頂いています。

 

 価格は税込み¥972です。作り手による言葉はもとより、他者の目をいくつも通した多角的なドキュメントになっています。

 あわせて、参加作家のお一人である門眞さんが、展覧会を作りあげる経緯をまんがに仕立てた姉妹編も販売します。こちらは税込み¥700です。

 

 

 展覧会を開くのって大変。ショックで門眞さんのメガネがよく割れます(まんがのなかで)。

 

 ほかにも今展の関連書を複数ご用意しております。サンプルもございますので、お手にとってご覧頂けたら幸いですー。

 表示価格はすべて税込みです。

 

 遠藤祐輔さんの写真集。右から『幽霊の証言 Ghost testimony』(2017)¥2970 と『長井さんの話 To wherever I have never been』(2017)¥2484。

 

 門眞妙さんが企画した展覧会のカタログ。右からグループ展『わたしが彼女を見た瞬間、彼女はわたしを見た』(2016)¥1944 と個展『美しい ending』(2013)¥540。

 

  

 

 なお、4/21現在、清野仁美さんの展示は鋭意準備中です。インストールでき次第あらためてご報告いたします!

『季刊 まちりょく』レビュー欄に寄稿しましたー + 2018.4.9 追記 + 2018.4.30 追記

  • 2018.04.05 Thursday
  • 21:18

 例によって、花粉の季節がまた巡ってきました。。ひどいときには店主が目を腫らして泣きながら営業してたりしますが、どうかお気になさらずご来店を!買取が増えるシーズンでもあります。新入荷の本をがしがし親の敵のように品出ししてお俟ちしてますので、ぜひどうぞー。

 

 久しぶりに告知をいくつか。

 

 もう先月のことですが、「仙台写真月間2017」について、仙台市文化事業団広報誌『季刊 まちりょく』第30号に寄稿させて頂きました。十数年に及ぶ「月間」のあゆみを振り返りつつ、そのポテンシャルを参加者のお一人である花輪奈穂さんの展示に透かし見るという趣向です。市内要所で配布されてますので、よかったらご笑覧下さいまし。

 

 

 「つんどく読書会」も細々と続いており、先月15日にはひっそり5回めが開かれました。課題図書はメアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』。むかし読みかじったバーバラ・ジョンソンの論文もあわせて読み直しながら存分に堪能しました。おもしろかったー。

 主人公のフランケンシュタインは、真理の追究に憑かれた挙げ句「怪物」を生みだしてしまいます。ところが、その出来事の途方のなさに我ながら恐れをなして遁走してしまいます。この際、興味深いのは、フランケンシュタインが疲労にかまけて束の間見た夢です。抱きとめたはずの許嫁が、死んだ母に様変わりしていたというのです。そして、彼が目を覚ますのと軌を一にして怪物も目を開き作動し始めます。つまり怪物は母の代わりであり、それに執着する自己の投影でもあるわけです。さらに、この母子(自他)未分化なおぞましさには、自己とは異なる何ものかを生みだしてしまうことへの畏れおののきが重ね合わされます(これは作家じしんの/による出産と作品の執筆までもが畳み込まれているように読める。シェリーは17歳で流産を経験しており、執筆当時18歳でまた身籠っている。かつまた彼女の母からして、彼女が生まれた直後に産褥熱で亡くなっている。母の死の理由が自己の誕生なわけだ)。

 ゆえに、怪物があらわれるのは決まって、アルプスや孤島の峻厳な自然、恐れに満ちた風景のさなかですし、しかも窓枠の向こう、作中触れられる母の肖像画よろしくフレーム越しに対面することになります。やがて、互いに(愛と見分けがつかないほど)憎みあって追いつ追われつついに北極に辿り着くクライマックスに至っては、かたやフランケンシュタインが衰弱死してしまうや、怪物はやり場のない感情を爆発させて船の窓(フレーム)をぶち破って吹雪(恐れの象徴)に身を消します。完璧な演出です。

 母子や出産=制作、恐れ(理性では手に負えない、ロマン派的「崇高さ」の問題としても捉えられる。実際「崇高」という語句が何度か出てくる)のテーマもさることながら、これに絡んでナレーションの入れ子構造が事態をより深く描きだしています。フランケンシュタインは、単に自分語りをするのみならず、怪物の告白に耳を傾けてそれを今ここで語りなおします。それも直接読者に届くわけでなく、北極で出会った青年が手紙に書きとめて姉に宛てるというスタイルになっており、フランケンシュタインの出産=制作の恐れが、幾重にも反復され、繰り返し出産=制作のやり直し、再生がはかられている。そして、当の姉のイニシャルが「ms」、メアリ・シェリー作家本人を仄めかし、その境位に読者を据えるのです。読んでて、おぉと唸ってしまいました。

 ちなみに、、怪物がその後イヌイットと別の人生を歩んでくれてたらいいなと仰った方がいて、とても共感したり。。

 

 次回は5/18(金)20:15-22:00、マゼランで。課題図書は宇野千代の『生きて行く私』です。

 参加者のつんどく本から選んでいるので、つどに応じて振り幅が大きいようだけれど、女性の生きかたにかかわる小説という点では共振する部分もあったりするかも。。

 

 「多夢多夢茶会 その六」のチラシを今回も描かせて頂きましたー。前回は広角で煽り気味だったので、望遠で俯瞰にしてみました。っていうか、アニメ版「恋は雨上がりのように」のオープニングをやってみたかっただけでもあります。。観覧車は、久野遥子さんのマンガ「甘木唯子」を読んでからいつか描きたいと思っていて、それがいざ取りかかってみたら、パースとりながら何本も線切らなきゃならなくて、、花粉症の身にはなかなか難儀な代ものでした。

 依頼主からは、植物系の装飾を要望されていたのだけれど、結局ずいぶんシンプルにスミレの一輪挿しになってしまいました。これでよかったのかしら。。

 全然関係ありませんが、今期のアニメでは「宇宙よりも遠い場所」が抜群に素晴らしかったなぁ。シナリオが恐ろしくよくできてて感銘を受けました。。

 

 A4版コピー用紙両面印刷。

 

 

 

2018.4.30 追記 ***

 

 おかげさまで、盛況のうちに幕を下ろせたようです。よかったよかった。

 じつは、当日会場で配布する物販案内として、うえのチラシから時節を遷した差分のイラストも描かせてもらいました。あわせて掲載しておきます。

 今年は、いつになく駆け足で春が過ぎ去ってしまい、桜吹雪の場違い感がハンパなく、新緑に変えてみました。。

 

 

 

***

 

 あと、予告していた門眞妙さんと遠藤祐輔さん、清野仁美さんらによる小品展は、4/20(金)から5月いっぱいの会期に決まりました〜。委細は追って後日に!

 

2018.4.9 追記 ***

 

 先日、門眞さんがチラシをお持ち下さりました。栞ふうで可愛らしい体裁です。

 

 

 「昨秋、塩釜で行われた美術展『あなたと海のあいま、とおりすぎてゆくすべて』の記録集の出版を記念し、執筆者の一人である高熊洋平さんの営む古書店にてささやかなリリース点を開催致します」。

 

 「本当に思い出せなくなる前に」

  遠藤祐輔清野仁美門眞妙

  2018.4.20-5.31(火曜定休)

  10:00-20:00(土日のみ-19:00)

  書本&cafe magellan(マゼラン)

  仙台市青葉区春日町7-34

 

***

 

 なお、あわせて市内の design labo necco sendai さんでも関連企画が同時開催されます。

 くだんの記録集の版元であるDOOKSさんから作品集を上梓なさっている平尾菜美さんと後藤洋平さんによる二人展です。何やら新国誠一から触発を受けて準備を進めていらっしゃるようです。気になります!

 

 「檸檬水」

  平尾菜美後藤洋平

  2018.4.22-5.13(金土日月のみ)

  12:00-18:30

  design labo necco sendai

  仙台市青葉区一番町1-15-38 小林ビル3F

 

 もうひとつ大事なお知らせがあります!

 Book!Book!Senadiの10周年を記念して今月古本市が開かれます。

 あいにく弊店は参加できないのですが、東北中からいろんな古本屋さんが集まると伺い、期待に胸が膨らみます。おすすめですよー。

 

 「Book!Book!Miyagi@新寺こみち市」

  2018.4.28.sat

  10:00-15:00

  新寺こみち市会場

  新寺五丁目公園

  新寺こみち市ホームページ

 

第5回 青野文昭小品展、ちょこっと変化

  • 2018.01.28 Sunday
  • 16:55

 先日、3回めの手を加えて頂きましたー。

 青野さん、年末年始とインフルエンザでダウンなさって大変だったようです。

 病み上がりにも拘らず、いらっしゃるなり颯爽と外へゴミ拾いに(素材探し)向われ、頭が下がる思いでした。。

 

 

 

 今回は、落ち葉さながらに一部が剥離、離脱してひゅーっと吹き飛び、別の壁面に不時着する仕儀になりました。実際にも拾ってきたゴミ(素材)に枯れ葉が交じってます。

 

 

 

 

 当初は1月いっぱいの会期を予定していましたが、ちょこっとだけ延長します。2月上〜中旬くらいはご覧頂けそうです。お見逃しなく!(ちなみに、、青野さんの後は、この方たちの展示を予定しています。お愉しみに〜)

 おまけ画像として、作業中の青野さん。拾ってきたゴミ(素材)にメディウムをペタペタ、ドライヤーで乾かしてます。こうやっていつも朽ち具合を安定させているのです。

 

 

 それから、もう終わっちゃったイベントですが、場内で配布されたフライヤーのイラストを描かせて頂きました。せっかくなので、こちらにも掲載しておきます〜。

 A4版を中折り。一枚めが外側(表紙、裏表紙)で、2枚めが内側にあたります。

 ベタですが、ヘッドホンのコードを使ったこういうイメージ描いてみたかったのです。あと、似顔絵の目もとの様式とシロツメクサやヘビイチゴは、完全に久野遥子さんの影響です。。

 

 

2018年があけました。

  • 2018.01.01 Monday
  • 16:42

 あけましたね、おめでとうございますー。

 

 先年もみなさまにはお世話になりました。

 あらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 そして、どうか本年もよろしくお願い申し上げます。

 

 よいおとしになりますように!

 

 

 予想どおり、元日は静かすぎる営業になりました。

 でも天候には恵まれて、すこぶる穏やかな一日でした。こんな日が続くといいなぁ。

 

第5回 青野文昭小品展!+ 追記11.23 + 12.30

  • 2017.11.16 Thursday
  • 23:58

* 2017.12.30 追記

 年末年始の営業につきまして。

 もう突入していますが、、

 例によって、定休日の火曜だけ(2018.1.2)お休み。そのほかは通常営業いたします。

 大晦日も元日も開いてますので、よかったらどうぞ〜!

 なお、青野さんの展示は1月いっぱいしております。

 

 

 唐突ですが、青野文昭さんにまたまた展示して頂くことになりましたー。

 しかも今までにない新たな趣向です。従来のように完成作をお持ち頂くのでなく、弊店を現場に制作を進めて頂きます。それも何回か跨いで。気長なライブ感覚です。

 きのう閉店後から作業に取りかかりました。

 さっそく材料集めに春日町界隈を走査します。。なんて聞こえはよいけれど、傍から見ればどう転んでも、夜分におっさん二人でゴミ拾いです。さりとて、事前に危ぶまれた職務質問に見舞われることもなく、無事たばこの吸い殻やら包装、タイルの欠片とか収穫しました。ほくほく。

 店に戻り、ゴミ、じゃなくて素材を軽く払い、メディウムで固めます。乾くまでのあいだ、コーヒーでからだを温めつつ雑談。そして、いよいよ本格的に制作を始めます。

 青野さんご持参の広げた段ボールを壁にあてがい、塩梅を見定めます。たまさか斜めになったのが存外おさまりよく、それでゆこうとなりました。とりあえず角から着手。馴染みやすいように?ほぐしつつ、どれがあうかしらと、ゴミ、じゃなくて素材を見つくろいます。

 

 

 素材(ゴミじゃない)に合わせて輪郭を位置どり、カットします。

 それからあらためてゴミ(素材)をあてがい、ホットボンドで接着です。

 ゴミと段ボール、両者の折れ具合をうまく引き合わせながら手を動かします。

 

 

 先に切除していた段ボールの切れ端を再利用。継ぎ目に足して表面を馴染ませます(?)。

 そしていよいよ着色。青野さん、子どものころから一発で色を作るのが特技だったそうです。

 この包装の青も、迷いなく二本の絵具を交ぜてあっという間に出来てしまいました。

 

 

 

  長押でいいのかしら、この部位。とまれタイルの欠片を既成の設備に乗っけたうえで、段ボールと連携させています。

  これまでも壁かけレリーフ状の作品は決して少なくないけれど、奥と手前のディメンジョンをはっきりさせてるのは珍しいと思う。

 

 

 さらに、垂れていただけの下部を立ち上げます。

 というか、形状記憶合金さながら、元の箱状へ戻ろうとして、間違ったまま手をこまねいてる段ボールさんの図、というかんじ。

 そっちに曲がるはずじゃないのに!とかテープ中途半端!とかツッコミたくなる。

 あと、未使用のまま紙くず同然になってた封筒が、伝票のつもりなのかちゃっかり居座ってる。逆さまなのが微笑ましい。

 

 

 今後もご都合がつき次第、手を加えていって頂く予定です。たぶん年明けまでやってると思います。

 かなりのんびりした進行ですが、乞うご期待!

 

* 2017.11.23 追記

 さる日曜11/19、急に青野さんがいらっしゃり、さっそく手を加えて下さいました。

 この欠片は、先に弊店周辺で夜なよな拾ってきたものでなく、当日ご持参下さったものです。

 

 

 この日は、お若い折にお描きになったという、まんが同人誌もお持ち下さり、いっとう盛り上がりました。

 じつは青野さん、宮城教育大学の漫研を創立したメンバーのお一人なのです。といっても当時は1年だか2年程度で廃部になったそうですが。。

 孤独な少女の心境を金魚に託した、なかなか味わい深い作品でした。つげ義春や鈴木翁二みたいな、乾いたリリシズム。

 あと、小学生のころにお描きになったロボットものなんかも、定型を踏まえつつ処々工夫が凝らされてたり、ほっこり和みました。

 それにつけても、いかにも80年代な風が、同人誌いっぱい溢れかえっていて圧倒されっぱなし。。高橋留美子とか吉田秋生、あと青年誌に典型だった女性像。

 

* 追記 終り

 

 これまでの弊店での青野さんの展示はこちらからどうぞ〜。

 

 それから、ちょうど今、ご近所のせんだいメディアテークで、青野さんも参加なさっている企画展が開かれています。

こちらは旧から近作、小から大までたくさん出品なさっています。あわせてぜひ!!

 

 コンニチハ技術トシテノ美術

  会期:2017.11.3 - 12.24

  時間:11:00 - 20:00

  会場:せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200

  料金:一般¥500(高校生以下無料)

 

 かたや、恒例のつんどく読書会、第3回めが来る11/30(木)に開かれます。

 今回は橋本治の『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ』です。懐かしい。。

 たぶん前後篇と割合ボリュームがあるから、つんどくにしてたっていう方も相当数いらっしゃりそう。

 よかったらお申し込みくださいね。主催のセンダイ自由大学さんのホームページからどうぞ!

 

 

 また多夢多夢茶会さんのチラシにイラストを書かせて頂きました。

 まいど好き勝手やらせてもらってます。。

 例によってB5中折りです。

 表紙では単なる一点透視に思わせて、、地続きの裏表紙とあわせ見ると、じつは歪曲収差をつけて画角を広々させてます。

 視心から左半分はトリミングしてるのです。

 

 

 広げると、こんなかんじ。

 収差に沿ってこつこつ描いていると、目がそっちに順応して、非ユークリッド幾何学を地で味わえます。

 いざ現実世界に目を向けたら、かえって歪んで見えてくらっくら!はじめてのときは吃驚してしまいました。。

 

 

 中を開くと、、銀杏並木の落葉もよう。今の時期は弊店の前も黄いろがキラキラきれいです。

 

 

 多夢多夢茶会その五

  出演:劇団 短距離男道ミサイル(演劇パフォーマンス)

     燃えるゴミ(未完成)

  構成:結城敬介

  日時:2017.11.26(日)

  会場:多夢多夢舎中山工房(仙台市青葉区中山2-18-5)

  料金:¥1500(1ドリンク付)20席限定・予約優先

     ※小学生以下¥500(1ドリンク付)

  主催:タゴマル企画

  予約連絡先:tamtamchakai@gmail.com

「多夢多夢茶会その四」チラシにイラストを提供しました〜

  • 2017.08.14 Monday
  • 21:18

 今さら告知もありませんが、、例年どおり、本年のお盆期間も通常営業しております〜。

 ただし、明日8/15(火)は定休です。ご注意をば。

 

 本題前に、お知らせ三っつ。

 

 まずは、さる7月に始まった「つんどく読書会」。次回の委細が決まりました。

 9月21日(木)。会場は、同じく弊店マゼランです。

 課題本は、サキの『クローヴィス物語』(白水社)。

 委細ほかご参加申し込みなどは、センダイ自由大学さんのホームページからどうぞー!

 

 

 前回の『ミス・ブロウディの青春』(スパーク)は、参加人数こそ少なかったものの、予想以上に盛り上がりました。

 著者じしんの、運命=シナリオを書き換えるという欲望を、メタフィクション的な試みとして、教師の影響から自律を企てる教え子の成長に読みとったり。あるいは、それが1930年代のイギリスを舞台にしていることから、ファシズムとの関連も話題に上がりました。ファシズムを美的に理想化する教師、彼女の栄枯盛衰はそのまま年表上のファシズムの足取りのアレゴリーになっています。

 次もみなさんとどんな読解ができるか今から愉しみです〜。

 

 話は変わって、、来月の下旬、仙台おとなりの塩釜で面白そうな展覧会があります。

 10代を仙台で過ごした経緯のある、若手作家らによるグループ展です。今や東京を拠点に、ご活躍目覚ましい方々です。

 絵画の門眞妙さんに写真の遠藤祐輔さん、そしてパフォーマンスの清野仁美さん。

 個別に活動なさってきたお三方ですが、並んでみると、ともに風景なり環境と、それに取り巻かれる主体(ざっくりした意味で)を手掛かりになさっている共通項が窺えます。

 ゆえに今展では、作品が仙台なり塩釜とどんな関係を結ぶのか大いに興味がそそられます。

 追って注目してゆきたいと思います。

 

 *「あなたと海のあいま、通り過ぎてゆくすべて」 

  会期:2017.9.21(木)~10.1(日)※月曜休

  時間:10:00-17:00

  会場:塩竈市杉村惇美術館市民ギャラリー
  料金:無料

  お問い合わせ:anatatouminoaima@gmail.com

  企画:門眞妙

  協力:新宿眼科画廊

  備考:10.1(日)16:00~17:00にクロージングパーティあり

 

 かたや東京、吉祥寺では、お馴染み青野文昭さんの大きな個展が開かれます。

 

 

 当初から伺っているいきさつから察するに、今回の大作は今までとはひと味違ったものになりそう。

 どうやら、池の頭公演の池という地理を糸口に編まれているらしいのです。震災以降、環境を参照する作品が増えてきましたが、これまで以上に踏み込んだしろものみたい。うぅ、見にゆきたい。。

 来月初旬からです。

 

 *「コンサベーション_ピース ここからむこうへ 青野文昭展」

  会期:2017.9.9(土)-10.15(日)※9.27休

  時間:10:00-19:30

  会場:武蔵野市立吉祥寺美術館

  料金:一般¥300、中高生¥100(小学生以下、65歳以上、障がい者の方は無料)

 

 閑話休題。

 

 かねて、チラシ制作で関わらせて頂いているイベント、「多夢多夢茶会」。今夏ふたたび開催されるに及び、またイラストを描かせて頂きました。

 例によって、B5コピー用紙を中折りしてます。

 

 

 俯瞰で入る表紙。フランス窓は、やっぱり魅力的なモチーフです。。

 

 

 これを開くと、、

 

 

 カットバックで室内へいきなり侵入。望遠パースと逆光で表紙とコントラストつけてます。

 そして、裏表紙へ回ると、、

 

 ふたたび外へ。ねこは、どうやらスズメを仕留めそこなった模様。。

 

 さて、イベントの内容はというと、、メインのジャグリングとともに、色んなジャンルのパフォーマーが舞台にあがります。

 今回の新味は、人形遣いの長井望美さんでしょうか。一方、ジャグラーには東京からハチロウさんが招かれます。ホスト側からは南部大地さんが演奏なさるとのこと。いつもジャグリングで参加なさる結城敬介さんは、構成演出に回られるそうです。

 

 ※「多夢多夢茶会 その四」

  日時:2017.8.27(日)17:30開場/18:00開演

  開場:多夢多夢舎中山工房

  料金:¥1500(1ドリンク付)20席限定・予約優先

  主催:タゴマル企画

  予約連絡先:tamtamchakai@gmail.com

『Blind Date』出版!「カメラになった男」上映!「つんどく読書会」開催! + 2017.7.7.fri. 追記

  • 2017.06.21 Wednesday
  • 21:15

*** 2017.7.7.fri. 追記

 

 下記本文でご案内した「つんどく読書会」、もう来週の木曜7/13です。まだ残席あります。よかったらお申し込み、どぞー。詳しくはこちら

 ちなみに、、当日、第1回目の課題本は、『ミス・ブロウディの青春』(ミュリエル・スパーク、白水Uブックス)に決まりました。

 お申し込み時に参加者から挙げて頂いた候補本のうち1冊を、つど選ばせて頂くという趣向です。

 本書を挙げて下さった方は、候補すべてが白水Uブックス固め。気づくとあるレーベルがまとまって積ん読状態、、案外ありそう。っていうかぼくも身に覚えあります。。時間とれたら、まとめて読もう!とか思ってたりして。

 

 それから、明日7/8(土)、TV番組「あらあらかしこ」さんで春日町が紹介される予定です。弊店も取材して頂きました。よかったらご覧下さいね!

 チャンネルは、仙台放送。朝の10:25〜だそうです。

 

 あと、先月号の『HOT PEPPER(仙台版)』(2017.6)さんの特集記事「仙台BOOKカフェ」でも弊店を取材して頂いています。他には、お馴染みの火星の庭さんと、昨年あたらしくできた2店舗。Café 青山文庫さんとbook cafe 横顔さん。

 

 そして、明後日7/9(日)は、もはや言わずもがな「カメラになった男」の上映会があります。1日限りですが、4回上映されます。絶対おすすめですよー!お待ちしてます!!タイムテーブルは下記本文に!

 当日は、ぼくも関係者ゆえ、店舗の方は早仕舞い致します。10:00〜15:30 と変則営業です。どうかご了承お願い致します。

 

***

 

 告知の連打です!まいどながら後手ごてです!よろしくです!!

 

1. ついに上梓されました、志賀理江子さんの写真集『Blind Date』

 弊店で、同名の展示をして下さってからもう4年が経ちます(飯沢耕太郎さんによる展評)。爾来ずっと待ち焦がれておりました。。

 実はつい先日から、やはり同名の、でもこんどは大きな展覧会が、香川にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)にて開かれています。それにあわせて出版されたのです。

 本日から弊店でも取り扱い始めました。メチャメチャかっこいいです。ぜひお手にとってみて下さい!

 

  『Blind Date(ブラインドデート)』志賀理江子 写真、森大志郎 デザイン、

   T&M Projects、2017、¥8,640(税込)、※ 今なら非売品ポストカード付き!

 

 

 本体は(四方)帙に収められています。これをひらくと、、

 

 

 ひだりの羽に、ビッと暁が仄めき、上下の羽にタイ語(たぶん「ブラインドデート」)がぶっきら棒に現れます。

 

 帙の内側の全容はこんなかんじ。今しも視界がひらきつつあるような黎明、「ブラインド」の幕開けです。ちなみに、本来は「ブラインドデート」って、初対面どうしの逢い引きを指します。

 

 

 

 本体は全頁袋綴じ。でも、紙質のせいか、不快なごわつきはありません。それどころか、知らずしらず、指先がわずかな撓みに吸い寄せられています。めくる感触がしっとりして、心地よいくらい。

 

 

 

 これは、おまけのポストカード。小牛田にある、志賀さんのアトリエ「スタジオ・パーラー」です。廃業したパチンコ屋さんをそのまま転用なさっています。天井がうんと高く、冬は超絶寒いそう。夏は。。なかなかハードな環境のようです。

 それにつけてもこのポスカ、怪しげな雲行きといい、鳥の群れといい、つくづく志賀さんぽい。。

 裏面には直筆サインが!!

 

 

 それから、もし志賀さんの過去の写真集をご覧になりたい方がいらしたら、お声がけ下さい。いつでも店内で閲覧して頂けます。

 非売品ですが、『Lilly』『CANARY』『カナリア門』『螺旋海岸』『北釜写真アルバム』あります。

 

2. その志賀さんを中心に、知人数人とドキュメンタリーの上映会を開きます。

 

 

 写真家の中平卓馬を撮った『カメラになった男』です。

 60年代末から70年代にかけ、中平は、自他の別なく苛烈な批判を遂行し「記録」としての写真を追究します。ところが、77年に突如昏倒し、多くの記憶を失います。爾来、かつて自らものし、写したはずの批評文や写真をためつすがめつ見返しては、自己を再構築しつづける日々が始まります。

 映画は、2001-03年、つまり60歳半ばにいたる彼の、今なお再構築を繰り返し、淡々と闘い続ける姿を追っています。

 道すがら、中平を知らない観光客から「(記念)写真を撮ってほしい」とカメラをさし出されるや、勢い自分の撮りたいものへフォーカスを向ける中平。眠りこむホームレスの男性を目ざとく写しとったり、ねこのそっけない一瞬を待ちにまったり。中平の一眼レフへ寄り添う映画のカメラは、いつしか観客をも巻き込み、新たなまなざしの生起に立ち会わせてくれます。

 

 上映するのは、7/9(日)たった一日だけですが、朝から計4回を予定しています。ご都合のつく方はぜひお見逃しなく!

 また中途には、監督の小原真史さんを迎え、主催メンバーとの座談会。締めくくりにはサービスとして、ジャン・ユンカーマン監督の『日本国憲法』を無料上映します。

 

 なお、当日ぼくも座談会の末席に連なる予定ゆえ、店を早じまいします。15:30ごろから畳み始めるつもりです。どうかお気をつけ下さいね。

 

  会場:せんだいメディアテーク7Fスタジオシアター

  タイムテーブル:10:00-『カメラになった男』上映 /12:30- 同左 /14:30- 同左 /16:20- 座談会

  /17:30- 『カメラになった男』上映 /19:20-『日本国憲法』上映

  料金:¥1,200(入替制、各回20分前より受付)

  主催:LONG HOPE MEETING(tel 080-3952-7430)

 

 それから、本上映に関連してブックフェアを催します。会場は、弊店とカネイリさん(せんだいメディアテーク1F)。

 会期はもう始まっており、およそ7月の下旬まで予定しています。かたや、カネイリさんは7/1から。

 なお、今回は、心強い同業者に協力を仰ぎ、委託販売させて頂いています。最近、泉区から青葉区の五橋へ越してらした古書 水の森さんです。色んな写真集をしこたまお持ちなのです。この場を借りて改めてお礼をば。本当にありがとうございます!

 

 

『来たるべき言葉』に『新たなる凝視』、、挙げ句ドイツの出版社スタイトルから出た『THE JAPANESE BOX』まで!

 

 

 ほかにも東松照明の『OKINAWA 沖縄 OKINAWA(沖縄に基地があるのではなく基地の中に沖縄がある)』や『I am a king』、それに北井一夫『三里塚』等々目白押し。

 あと、弊店からは沖縄の歴史や政治に触れる本もいくつか見つくろっています。映画の、クライマックスのひとつが沖縄/琉球にかかわっているのです。

 

 

3. 弊店を会場に、小さな読書会が企画されました。センダイ自由大学さんからお声がけを頂きまして、初めて試みます。

 端的にいうと、みなで積んどく本を消化してみよーというお誘いです。

 

 

 さしあたり、第1回めは7/13(木)20:15-22:00。参加費¥1,000(コーヒーとクッキー付)に定員6名です。できれば、少なくとも6回は継続したいのだけれど、それも反響次第。どうなることやら、どきどきです。。

 詳しくはこちらをご覧下さい〜。

『マゼラン・マガジン』臨時増刊号(贋作 佐藤純子)!

  • 2017.04.20 Thursday
  • 23:01

 もう4月も中旬まわっちゃいました。花粉症でうかうかしてる間に、ときの経つのが速いこと。例年だと、ピークは2月だったのに、今年にかぎって今ごろ迎えてます。おまけに昨日の暴風のおかげでずるずるのぐずぐずです。うぅ。。

 

 まずは、ゴールデンウィークの営業について。

 いつもと変わらず、火曜は定休を頂き、それ以外は通常営業いたします。なので、4/25、5/2、5/9がお休みです。どうかお間違いのないよう!

 

 さて、振り返ってみたら、青野文昭さんの個展がほぼ半年にさしかかっていました。まいどながら、ぼくのわがままにお付きあい下さり、青野さんには感謝しても仕切れません。そして、ご覧下さった方々へ、、ありがとうございました!いずれまた、時機を見計らって展示して頂けたらと考えています。その折にもどうかよろしくです。

 

 それから、4月11日(火)には、佐藤ジュンコさんの個展にあわせたトークイベントが開かれ、ぼくも登壇させて頂いたのでした。嵐のなかご来場下さった方々へ、あらためてお礼申し上げます。ありがとうございました!

 ジュンコさんの作画風景を上映しながらの談話。個人的には、あれこれ発見があって愉しかったです。。が、何ぶんぼくのしゃべくりのお粗末さといったら。。平謝りするほかありません!

 それでも、ジュンコさんが積極的に解説して下さったおかげで、かなり実のある内容になったのではないかしら。ジュンコさんをはじめ、会場のタナランスタッフのみなさま、お世話になりました!

 

  当日は、おみやげ代わりにと思って、急遽こしらえたフリーペーパーを持参しました。『月刊 佐藤純子』のパロディです。思いのほか、ご本人にもよろこんで頂けたようで、ひとまずはほっ。。でも、ほぼ一夜漬けの代ものゆえ、見返すとあちこちに不備が。そこで、ところどころ修正して改訂版を作りなおしてみました。よかったらどうぞー。店頭で配布してます。

 

 『マゼラン・マガジン』臨時増刊号(贋作 佐藤純子)、高熊洋平 著、書本&cafe magellan 発行、2017

 

 例によって、A4コピー用紙(期せずして「月刊 佐藤純子」とおなじ!)の四折です。

 

 「月刊 佐藤純子」に登場するジュンコさんの自画像、じつはそれほど似ているようには見えません。近ごろは、髪型すら現実とは異なってたりしますし。

 ともあれ、今回の「贋作 佐藤純子」では、ご本人ではなく、この似ていないキャラの方を真似たつもりでした。ところが、描いてるうちに、目の前のキャラを通り越して、ご本人の面影が過ることしばしば。めまいがしました。

 似ていないはずのキャラをなぞっているのに、まさに似ているとしかいえない表情が見えてしまうのです。まぁ、自分で描いているわけですから、その分はさし引く必要がありますし、単なる気のせいかもしれません。とはいえ、不思議な感覚に襲われたのは事実です。

 

 

 ところで、随分むかし、森進一や野口五郎をまねるコロッケに震撼した時期がありました。小学生のころでしょうか。度が過ぎていて、ちっとも同じでないのに、本人を連想させずにおかない芸の数々にびっくりしたのです。

 類似という概念は、あるパタンの認知にかかっていて、オリジナルそのものとは実はさほど関係ないように思われます。逆にいえば、森進一本人すら、あるパタンの部分集合に過ぎず、パタンじたいは、さらに増幅、転調し、本人をも凌ぎうる余地があると考えられます。

 コロッケが押し進めていたのがまさにそれでした。オリジナルに先駆けて、類似としての「森進一なるもの」のパタンを身をもって示していたのです。

 コロッケに限らず、モノマネ一般にともなう興趣は、このパタンの拡張性にこそ由来しているのではないか。本人という現実を踏み越えゆくそのさまは、想像力のはたらき、すなわちフィクションそのものの問題へ踏み込んでいます。身近な知人を真似るだけでも、場を和ませ、余興や遊び(場合によっては、揶揄や批判)になりうるのは、きっとそのために違いありません。

 

 今作は、自覚するともなしに、コロッケを初めて見たときの感動を反芻させながら筆を進めていました。

 似るって、つくづく不思議に思えます。。

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