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  • 2020.05.07 Thursday

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    小岩勉写真展 第3期 続

    • 2009.11.21 Saturday
    • 12:36
    予告どおり、ただいま展示中の作品を掲載いたします。
    第1期と同様、撮影時期は駆け出しの1988-89年、写されているのは三里塚や沖縄各地です。
    やはり、自衛隊や防空壕など政治的なモティーフが多いのですが、相変わらず肩の力が抜けたような静謐な風景になっています。
    ミニチュアのような隊列。ほとんど無為の自然のような防空壕。。
    zuka1
    三里塚 1989
    zuka2
    同上
    zuka3
    同上
    itoman1
    糸満市 1988
    続きます。。

    小岩勉写真展 第3期

    • 2009.11.12 Thursday
    • 14:32
    去る11月8日(日)に展示替えを済ませましました!
    今回は、順が前後しますが、再び最初期1988年ごろの作品です。
    このたび初公開の作品も含まれています。ぜひご覧下さい。
    展示作品は、ブログにも追々掲載いたします。。
    koiwa3zen
    ところで、当初の予定では、展示期間を今月11月一杯としていましたが、延長いたします。ぐんと延びて、来年の3月までです。
    作家とお話するうちに、膨大なストックがあることが分かり、この機会に一挙公開させて頂くことになりました。
    展示替えは、今までどおり、およそ1ヵ月ごとを予定しています。どうぞお愉しみに!

    さて、もうひとつお知らせがあります。
    小さな街」さんにお誘い頂き、来月に開かれる次のイベントに参加させて頂くことになりました。
    あるお店(たぶんカフェじゃないかしら)のオープン計画を公開するイベントです。
    県内大郷町にある上杉農園のお若いスタッフが中心になって色々構想を練っているようです。
    以前ご縁があって、収穫したてのリンゴやジュース、それにジャムなど頂いたことがありますが、美味!(その節はありがとうございました。。)
    なお、イベントでは、弊店はセレクトした古本を出張販売いたします。

    ・・・
    「旅の途中」
    “ カフェに向かう旅の途中でちょっとだけ寄り道。私たちの旅の荷物、 みなさんにお披露目します。もうすぐできるお店の第一歩です ”
    apple1
    日時:2009.12.5.sat.11:00-16:00、12.6.sun.11:00-15:00
    会場:art space 宙(仙台市青葉区国分町3-4-20 清和ビルB1F)
    内容:
    1. 学生さんたちの研究発表(慶應義塾大学松原弘典研究室の方々がお店の建築デザインを構想)
    2. 上杉農園の農産物、加工品の販売(米、ジャム、ジュース等)
    3. ジャムの試食、上杉農園の野菜を使った温かいスープの提供
    4. 小さな街の販売ブース(yutorico(雑貨など)ivory time(キャンドル作家)、小さな街(製品・古いもの)、書本&cafe magellan(古本)※追加は、決まり次第随時発表 )
    関連企画:和-nagomi-cafe DAYSさんにて、展示をイメージしたオリジナルスイーツが期間限定(11/7 〜 12/6)で味わえます!
    お問い合わせ:村上 090-2889-5624(もしくは小さな街 chii-sana-machi@mail.goo.ne.jp)

    ・・・

    小岩勉写真展 第2期 続々

    • 2009.10.18 Sunday
    • 11:51
    (承前)
    当初から写真家の視線は風景に向けられており、それは今回も一貫しています。ただ、被写体とそこへ介入する姿勢の差異が、写し出される風景の組成を自ずと変化させています。
    前回は、たとえ写真家が現場に身を置いているとはいえ、風景はあくまで視線の外に位置づけられていました。くだんのデモ隊の静謐さは云うに及ばず、機動隊との対立構図にもそれは顕著でした。
    yoriiso
    寄磯 1989
    いっぽう今回は、住民と打ち解け合いながら、当地のリズム、つまり自然と風習に根ざした四季と時刻に沿って撮影されています。視線が風景にどっぷり浸かっているのです。
    風景は自然と歴史の交点に由来しますが、写真家はまさにこの絡み合いに身をおき、風景が生じてくるままにシャッターを切っています。
    dejima
    出島 1990
    koyatorihama
    小屋取浜 1987

    話は変わりますが、昨日から仙台フォーラムさんにて映画『私は猫ストーカー』が始まりました。
    お陰さまで、その足で弊店にもお立ち寄り下さるお客さまもチラホラ。ありがとうございます!
    先にもお伝えしたとおり、上映期間中に当映画の半券をお持ち頂くと、本かドリンクを¥50引しております。この機会を是非ご利用下さい。
    また、弊店の領収書を仙台フォーラムさんでご呈示頂くと、当映画オリジナル・ポストカードをプレゼント!お見逃しなく。

    『私は猫ストーカー』
    場所:仙台フォーラム
    期日:2009.10.17-10.30
    時間:a.m.11:55-/p.m.19:05-
    1018
    ※写真は近所のネコです。映画とは関係ありません。

    ところで、昨日は監督の鈴木卓爾さんが舞台挨拶のために来仙なさり、弊店にもお立ち寄り下さいました。とても気さくなお人柄で、愉しいひと時を過ごさせて頂きました。ありがとうございました!

    小岩勉写真展 第2期 続

    • 2009.10.17 Saturday
    • 21:59
    遅ればせながら、展示作品を掲載いたします。
    iigohama1
    飯子浜 1989
    kirigasaki1
    桐ヶ崎 1989
    先にも触れたとおり、およそ80年代末の女川町が舞台です。当時は原発反対運動が活発で、写真家はそれを取材するために当地に足を踏み入れたのでした。
    ところが、きな臭い痕跡はどこにも見当たりません。むしろ、平穏な日常風景ばかりが写しとられています。
    政治的な闘争から身近な生活へ。ともすれば、運動の挫折に伴う反動か日和見のようにも見えかねません。しかし、それは間違いです。
    そもそも、写真家は運動そのものには大した共感を覚えていません。前回の写真を見れば一目瞭然です。何しろ、デモ隊を写した作品ですら、それを大きな空と足下の水溜まりに挟み込み、静謐な風景として仕上げていたのですから。
    iigohama2
    飯子浜 1989
    kirigasaki2
    桐ヶ崎 1989
    続きます。。

    小岩勉写真展 第2期

    • 2009.09.29 Tuesday
    • 18:41
    先週の土曜日に展示替えを済ませました。
    今回は女川を写した作品です。
    koiwa2zen
    撮影時期は、1987〜90年で前回とほぼ重なっています。
    したがって、場所が県外から県内に移ったとはいえ、政治的な問題を抱えた地域の取材が動機であることに変わりはありません。
    ただ、前回のような機動隊との対立構図やヘルメットなどの象徴的な被写体は悉く一掃されています。代りに写されているのは、現地の住人やその日々の営みです。
    写真家の視線の変遷が顕著に伺える展示になっていると思います。
    10月いっぱい展示する予定です。ぜひご覧下さい!
    なお、展示作品の委細は追々掲載いたします。もうしばらくお待ち下さいませ。

    また、今回の展示作品も含めて女川で撮られた一連の写真は、かつて1992年に写真集として上梓されています。
    それをこの度は、小岩さんのご厚意により、弊店でも数冊扱わせて頂くことになりました。
    店頭ではもちろんホームページでもお買い求め頂けます。
    よろしければ、こちらからどうぞ!
    onagawa-h
    『女川海物語』小岩勉 写真、カタツムリ社、1992、¥2400(税込)

    もうひとつお知らせです。
    もう明日9/30(水)からですが、弊店でもお世話になっている青野文昭さんが、市内のギャラリーで個展をなさります。
    こちらもどうぞ!
    aonoseijo
    青野文昭展ー転生・連鎖する物語 「ハコガタ」をめぐって―
    期間:2009.9.30.wed-10.5.mon
    時間:11:00-19:00(最終日-18:00)
    場所:ギャラリー青城

    弊店での過去の展示

    ***
    「「兄についてどうとでもおっしゃればよい。犯罪人です。兄は祖国の城壁を破壊し、祖国の人々を奴隷にし、ポリスの領地に敵を導きいれました。しかし彼は彼なのです。大事なのは彼に葬儀の栄誉を与えることです。彼には他の人と同じ権利はないかもしれません。なんとでもあなたはおっしゃることができるでしょう。一方は英雄であり友であるが、もう一方は敵であると。両者が地上で同じ価値をもたないこと、それは私にとってなんでもありません。私にとってはあなたが私に下す命令などなんでもありません。兄は兄なのです。」
    (……)
    「これが私の夫や子供であったら、また代りも見つけられます。それらは人間関係です。でも兄は『埋葬されない者 ἄθαπτος』です。同じ母胎――『ひとつの子宮 ἀδελφὀς』の語源は母胎のことをほのめかしています――から生まれ、同じ父をもつ――アンティゴネがその罪の帰結を拭おうとしている罪ある父のことです――という私と共通のものをもつのです。この兄、それはかけがえのないものです。ただそのことだけで私はあなたの勅令に逆らうのです」。
    (……)
    この魅力的な若い女性の瞼から散する「可視のものとなった欲望 ἵμερος ἐναργὴϛ」ほど心を動かすものがあるでしょうか。
    (……)
    美の効果とは実際、人を盲目にすることです。さらにその彼岸に何ものかが生じますが、それを見ることはできません。実際、アンティゴネ自身、ずっと前から「私は死んでいる。私は死を望む」と言っています。アンティゴネが自分を石になったニオベとして描写するとき、彼女が同一化しているのは生命のないものであり、そこに我々は死の本能が現れる形を認めます。フロイトが教えているのはこのことです。これはまさしく死の本能の図解です」。(1960)
    J・ラカン『精神分析の倫理』小出浩之ほか訳

    反逆者ポリュネイケスは、死してなお埋葬を禁じられ、野ざらしのまま朽ち果てる。妹のアンティゴネはそれに耐えられず、侵犯を覚悟で土をかけ、罰として生きたまま墓に埋められる。
    彼女は断固として死に赴く。決して怯まない。なぜか?
    兄への思いやりが引き金なのは間違いない。しかし、十分な理由には当らない。兄の処遇だけが懸案であれば、法の下で懇願し、再検討を促せば事足りたはずだ。たとえそれが果たされなかったにせよ、だからこそ悲劇にもなりえただろう。
    ところが、アンティゴネは法を、あげく己の生すら反古にする。おそらく彼女は、必ずしも埋葬する個人(あるいは家)の権利を主張しているわけではないのだ。彼女の照準は、埋葬の禁令すなわち法の正統性そのものに向けられている。それゆえ、彼女が死に執着するのも道理となる。なぜなら、法こそが、善悪を分別し、行為の可能性を、つまり生を枠づけているのだから。法を認めない彼女に生きる余地はない。
    いっぽう法が第一に問われているからといって、兄の価値が下落するわけではない。むしろ、法の彼岸に見出されることによって、彼は自身を超える価値を生み出す。法に限定されない愛、つまり享楽の目標へ昇華されるのだ。それに応じて、アンティゴネの思いやりも自身を超える愛、すなわち「死の本能」「可視のものとなった欲望」に転位する。
    アンティゴネの不屈の意志は、この享楽こそを源泉としている。法に依拠しない享楽は、他にいかなる根拠ももたず、何ものにも左右されないからだ。
    ところで、享楽に貫かれるアンティゴネ。ラカンはこの形象に「美」を指摘する。
    例えば、人が絵画に釘付けになるとき、経験が収斂するのはこの水準なのではないだろうか。
    そこでは、既存の因習や知覚の規律が致命的に仕切り直され、絵具が自身を超える質を生み出す。まるで、アンティゴネが現行法を問い質しながら兄と彼への愛を仮借なく刷新したように。
    現前する生とは別の可能性、それを今ここで証明してみせること。
    「美」の賭金があるとすれば、おそらくここにしかない。

    小岩勉写真展 第1期 続々

    • 2009.08.13 Thursday
    • 23:02
    (承前)
    今にいたるまで、作家の写真には「決定的瞬間」が周到に回避されています。
    風景との同調や一体感があえてやり過ごされ、景観が煽る昂りや効果が均しく鎮められているのです。
    koiwa6
    沖縄 1988
    koiwa7
    大間 1989
    koiwa8
    沖縄 1988
    koiwa9
    三沢 1989
    故意に「遅れ」ることで何が狙われているのでしょうか。
    おそらく、風景が自ずと景観をつくり始める出来事です。
    風景は常に既に生まれつつあり、そこに立ち至る写真家は、そのたび「遅れ」続けるほかありません。
    むしろ、風景の生成を捕獲するには、「遅れ」を自覚し、そこにこそ精確に焦点を合わせる以外なす術がないのかもしれません。

    小岩勉写真展 第1期 続

    • 2009.08.13 Thursday
    • 22:52
    今回と次回、記事を跨いで展示作品を掲載します。
    koiwa1
    むつ 1989
    koiwa2
    三里塚 1986
    koiwa3
    三里塚 1986
    koiwa4
    三里塚 1987
    koiwa5
    三里塚 1987
    写真に収められているのはどこも、かつて何かしら政治問題があった場所です。
    もちろん、問題自体が解消してしまったわけではありませんが、作家が当地を訪れたときには既にピークが過ぎてしまっていたのも事実です。
    その「遅れ」の感覚のせいか、たとえ運動の内側から撮られた写真でも、熱さが感じられません。空を大きく取り込むなどして、画面に抜けが担保されているせいか、どこかクールな印象すら漂っています。
    この「遅れ」は、単に世代的な感受性としては片づけられない気がします。どうも、作家にとって本質的な撮影姿勢に関わっているように思われてなりません。
    (続く)

    小岩勉写真展 第1期

    • 2009.08.06 Thursday
    • 16:39
    予告どおり、さきの定休日に展示替えをしました(岡沢さんと小岩さんに多謝!)。
    写真を展示するのが初めてのせいか、店の雰囲気が随分変わりました。
    今までは素材感の強い美術作品が多かったので、めっきりシックな空間になった気がします。
    koiwa200908-z
    全体の会期は、今年の11月までですが、第1期は今月末までの予定です。
    経年を追って、1ヶ月ごとに過去作品を振り返ります。
    今回は、作家の初期作品(1986-89)です。
    koiwa200908-p
    作家略歴
    1962 岩手県一関市生まれ、宮城教育大学卒

    個展・おもなグループ展
    1992 写真集 「女川海物語」 カタツムリ社
    1993 個展 「女川海物語」 ガーディアン・ガーデン(東京)
    1996 個展 「ひとの木」 エル・パーク仙台展示ギャラリー(仙台)
    1999 個展 「野守の鏡」 art space 宙(仙台)、写真集 「野守の鏡」 私家版
    2001 個展 「STAND#01」 art space 宙
    2002 個展 「STAND#02」 art space 宙、個展 「STAND#00」 cafe Mattise gallery(仙台)
    2003 個展 「STAND#03」 art space 宙
    2004 個展 「STAND#04」 art space 宙
    2005 個展 「クサカゲロウ」 ギャラリー 冬青(東京)、個展 「STAND#05」 art space 宙
    2006 個展 「STAND#06」 art space 宙
    2007 個展 「FLORA#00」 art space 宙

    小岩さんの写真には、植物、わけても放置された草木が今回に限らず頻出します。
    そして、ほぼ常に必ず、それらはつかず離れず中景に収められています。愛でられも暴露されも、あるいは見遥かされることもついにありません。いつの間にか繁茂している雑草のように、自ずとひっそり生い茂るばかりです。
    植物は、ただそこに自生しているに過ぎません。しかしだからこそ、視覚の無意識に忍び込み、景観を構造づけることも可能になるのではないか。
    というのも、風景の肌理や奥行きが、植物によって規定されているからだけではありません。その中に現われる人や物までもが、植物と関係する過程からおのおの個体化してくるように見受けられるからなのです。まるで、印画紙から潜像が浮かび上がるかのように。
    小岩さんの目には、風景を構造化する条件として植物が見出されている、そう思われてなりません。
    とはいえ、風景を構造化するこの作用は、植物だけに限定されるわけではありません。やがて、建造物などへかなり意識的に転位してゆくことになるでしょう。

    なお、展示作品の詳細は後日掲載いたします。もうしばらくお待ち下さいませ。

    さて、今回の展示にあわせて、小岩さんの写真集とポストカードの販売も始めました。
    店頭ではもちろん、ホームページからもお買い求め頂けます。
    よろしければ、どうぞ!
    nomori-h
    野守の鏡 小岩勉写真ノート』第1−3巻(三冊揃)小岩勉 著、1999-2000初版
    状態:新刊、函、帯、500部限定
    ¥6720(税込)
    koiwacard1
    小岩勉写真ポストカード』(4枚組)小岩勉 写真、メディアデザイン、2000-5撮影
    状態:新品
    ¥600(税込)

    ところで、お盆期間中の営業につきましては、平常どおりです。火曜定休以外は営業しております。
    皆さまのお越し、お待ちしてます!

    次回展示の予告

    • 2009.08.01 Saturday
    • 20:35
    きのうは、東京から来仙なさっていた南陀楼綾繁さんを囲んで数人で呑んできました。
    愉しかった、それに、おいしかったー。久しぶりに思う存分舌鼓を打ちました。
    出端の金華カツオでもうノックアウト。その後何度打ちのめされたことか。
    また行きたいなー。
    うしろ髪ひかれる思いで店を後にしようとしたら、どうやら店長さんは弊店にも何度か来て下さってる方でした。去り際まで全然気づかず、失礼いたしました。。(なんかんやさん)

    閑話休題。
    来週の水曜日8月5日から、写真家の小岩勉さんに作品を展示して頂きます。
    予定では、11月まで1ヶ月ごとに展示替えをします。
    ドキュメンタリーづけだった初期のものから方法に意識的な近年の作風に至るまで、その変遷を辿ることができればと思っています。
    乞うご期待!

    また、小岩さんはこの秋にも、有志数名による企画の一環で個展をなさるご予定です。
    こちらは、最新作が見られるはずです。弊店の過去作品とあわせてご覧頂けると嬉しいです。。というか、ボクが楽しみ!

    『FLORA#01』(仙台写真月間 2009
    koiwa2009
    期日:2009.9.16-21
    会場:ギャラリー青城

    一方4ヶ月4期にわたる岡沢幸さんの展示も、ついに大団円を迎えます。
    残すところ、あさって8月3日(月)まで。
    まだの方、一度目にして気になっている方、ぜひ!

    ***
    「「もちろん、人生全体は崩壊の過程である」。(……)たしかに、内でも外でも、たくさんのことが通り過ぎた。戦争、株価暴落、老化、抑鬱、病気、才気の枯渇。ただし、これら騒々しい事故は、即座に効果を発揮し、終わる。事故だけで事に十分であるためには、全く別の本性の何ものかを穿って深くしなければならないだろう。しかるに、その何ものかは、事故から隔たって、遅すぎた時になって、明かされるのである。沈黙した裂け目。「何故、われわれは、平和・愛・健康を順番に失ってきたのか」。沈黙の知覚不可能な裂け目が表面にあったのだ。それは表面の<唯一無比の出来事>、自己にぶら下がり、自己を見下ろし、自己自身の場の上を飛ぶ出来事である。真の差異は、内と外の間にはない。裂け目は内でも外でもない。裂け目は、境界にあり、無感覚で非物体的で観念的である。(……)どうすれば、ある種の分裂病的深層の中の、何も話せず、叫ぶことか綴り字を声にすることしかできない地点に到らないようにできるだろうか。表面に裂け目があるとするなら、どうすれば、深くの人生が崩壊の企てになることを、また、「もちろん」ということで崩壊の企てになることを避けることができるのだろうか。非物体的な裂け目を実在させず、また、身体の深層で受肉させないように用心しながら、その存立を維持するなどということが可能だろうか。より精確には、被害者や真の患者の特徴である全き実現に用心しながら、出来事の反-実現、役者やダンサーの単純な平面的表象[=上演]だけに止めておくなどということが可能だろうか」。(1969)
    G・ドゥルーズ『意味の論理学』小泉義之 訳

    物体にしろ身体にしろ、およそ現実の因果系列には逆らえない。ひたすら服従し、やがて崩壊し散逸するほかないだろう。
    しかし、それでもなお出来事だけは運命を超えて、独自の次元を打ち立てる。
    たとえば、ナイフで肉を切るとする。このとき、切開という出来事は世界のどこにも帰属しない。肉にもナイフにもそれは見出せない。因果系列の結果生じるとはいえ、出来事は物体とは異なる水準にしか閃きようがない。
    おそらく、ひとが絵画に惹き込まれるとき、知覚が触れているのはこの出来事の水準だ。
    そうでなければ、やはり崩壊途上にある取るに足らない物体としか、絵画を認知できないのではないだろうか。
    では、魅了すら及ばず、ただ釘付けにされ、思考が麻痺させられるとき、ひとはいったい何を経験しているのか?もはや出来事を頼りにできず、あわや無味乾燥な物体のみの世界に頽れかねない、その場所では。。

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    営業時間
    10:00am-20:00pm
    土日のみ-19:00pm
    定休日:火曜
    仙台市青葉区春日町7-34
    お店のホームページはこちらです。

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